思い出とともに~温もり~ [MFL短編の何か]
少しづつ月日は流れ、僕も少し色んな言葉や物を覚えた。
でも…時々うなされて頭に何かが響いて頭痛が起こるんだ…
そんな時いつもふらせーるは悲しそうな顔して僕や皆が眠るまで側にいてくれる。
その日はぐっすり眠って、また楽しい明日が来ると…僕は思っていた。。。
翌日、朝からバタバタと皆が騒がしい。
僕は眠い目を擦りながら、人だかり(?)に潜り込んだ
「!!?」
すると一番最年長のコルヌーのおばあちゃんが横たわってた…
声をかけても、触っても反応がない
「おばあちゃん…冷たい」
騒然となってる中、遅れてふらせーるが来た。
…ばあさんよく頑張ったなぁ…皆もありがとな。
ふらせーるはおばあちゃんの目を閉じさせてしばらく見つめていた 。
つづく
思い出とともに~温もり~ [MFL短編の何か]
その夜を境に、僕は時より夢を見るようになる
暖かくて優しくて女の人や素敵な男の子…それから老人達。
夢の中の僕は幸せそうに笑っていた。でも夢が覚めると…
僕は目から水が溢れていた。ふらせーるに聞いたらこれは「涙」って言うみたい。
「ふらせーるぅ涙はどんな時に出るの?」
んーそうだなぁ…まぁ悲しい時、辛い時…それから嬉しい時だな☆
「そっかぁいろんな時に出るんだぁ^^。じゃあ、ふらせーるも涙流すの??」
不意を突かれたのかふらせーるは困ったように笑い、頬をぽりぽりと二回掻きしばらく考え込んだ。
クスクス ぁはははは♪ フフッ
とピクシー達が笑い始めた。
そうだなぁ…俺は泣かない。と少し照れて、フンッと鼻息を立てて強気に言った。
ソレが妙に可笑しくて、僕も皆と笑い合った。ふらせーるも最期は堪えきれず笑っていた☆
こんな日がいつまでも続けばいいなって頭の中で思う。
つづく
思い出とともに~残像~ [MFL短編の何か]
僕はその日からバツになった。
それから仲間とふらせーるに囲まれて幸せな日々が続いた。
ある時仲間の1人が言った。「おまぃはどこから来たんだw?」
「??どこからぁ?わかんない。皆はどこから来たの?ずっとふらせーると一緒?」
…。皆はそれきり、どこから?を聞かなくなった。
仲間にはおっきな子やちいさな子まで沢山沢山いる。体がボロボロのや言葉が通じないのも居るけど楽しかった。
ザ…ザザ…ザ…ご……ザザめ…ザねザァー…
ハッと目が覚める。知らない人が泣いていた…。するとフラセールが近付いてきた
どうしたんだい?怖い夢でも見たか?
「頭にザザザって音が聞こえるの。知らない人が泣いてるぅ」
…そうか。と目を伏せてまた優しくポンポンしてくれた ふらせーるに触られると安心する。
つづく
思い出とともに~残像~ [MFL短編の何か]
僕は白い光の中で″何かを ″ぼんやり見ていた
夢なのか現実なのか…ふわりふわり
目が覚めると僕の目の前には見知らぬ男がいた。
「だぁれ??」
俺はフラセール。
「ふらせーる?」
そうだ。と優しく微笑んだ フラセールは僕を抱きかかえ、大きくて広い部屋に連れていった
ほら今日からここがお前の新しい家だぞ。
優しくポンポンと頭を撫で僕をそっと置いた
フラセール! フラせぃル♪ セールセールぅ
その子だぁれ~?と一斉に声が響いた
おいおい;セールて。と苦笑いを浮かべ僕を紹介した
今日からお前達の仲間の…そうだ名前付けなきゃな ん?お前…額にバッテン傷があるのな~。ならお前は今日からシンプルに″バツ″にしよう
つづく